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今日は、前回(お好きなお菓子はなんですか?の回)に続き、レープクーヘンのお話をしたいと思います。
ドイツでは本当に定番のお菓子ですので、ドイツの有名な食べ物を問われたら、「レープクーヘン!」(ちょっと得意げな感じで)と答えたいくらいです。
クリスマスマーケットでは色とりどりのレープクーヘンが並んでいますが、クリスマスだけのお菓子というわけではなく、お祭りがあると、屋台には必ずレープクーヘンが売られているそうです。
屋台に並ぶのは、ハート型のレープクーヘン。サイズは色々ありますが、大きいものは直径30cmもあります。顔よりずっと大きなサイズです。
子供たちはそれを手にすると、みんな首に掛けて街を歩きます。その姿はとても誇らしげ。
首から下げたレープクーヘンは、子供たちにとってのいわゆるステータスなのかもしれませんね。
また、お祭りでは同時に、女性も首にかけて歩く姿が見られます。
ハート型のレープクーヘンには、デコレーションされているものだけでなく、「愛している」と書かれているものがあります。男性はそれをパートナーの女性へプレゼントするのだそうです。
プレゼントされた女性はそれを部屋に飾ったりするというのもまた、レープクーヘンのもう一つの定番です。
左:木製人形 手紙を受け取る天使 中央:木製人形 手紙を運ぶ鳥 右:木製人形 プレゼントを持つ天使
天使たちが届けてくれるレープクーヘンには、たくさんの愛が込められています。
子供たちへ。恋人へ。変わらぬ愛が届きますように。