クリスマスディナー

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食文化

サムネイル画像:中央 木製人形 手紙を受け取る天使


12月に入り、ヴェントアンドキューンでは一大イベントのクリスマスシーズンを迎えました。

インスタグラムでは今年もアドベントカレンダーとして、毎日一つ、世界中にいるファンの方から寄せられたヴェントアンドキューンのお人形との思い出をアップしています。

そちらもどうぞご覧ください。

instagram : wuk.shop


ドイツでは日本のお正月のように遠方にいる家族も集まって過ごすというクリスマス。その大切な日に食べる料理は特別なものです。

ザクセン州では、伝統的に「Neunerlei(読み方はノイナライが近いです)」というクリスマスメニューを召し上がるそうです。

こちらは9種類の食べ物という意味があります。

それぞれ意味の込められた9つの料理がプレートに載って登場します。この中身は地域差があるそうですが、今回はエルツ山地の料理をご紹介いたします。

1. Bratwurst (焼きソーセージ)

2. Sauerkraut (ザワークラウト)

3. Linsen (レンズ豆)

4. Klöße, Karpfen , Hering (クヌーデル、鯉、鰊)

5. Gans, Schweinebraten , Kuhhase (ガチョウ、ローストポーク、ウサギ)

6. Kompott (コンポート)

7. Semmelmilch, Buttermilch, (パンミルク、バターミルク)

8. Nüsse , Mandeln (ナッツやアーモンド)

9.Pilze もしくは rote Rüben (キノコもしくはビーツ)

画像:Klöße(日本ではクヌーデルとも呼ばれる、茹でて裏ごししたジャガイモを団子状に丸めた定番の付け合わせ)


1は真心と強さを持ち続けるために。

2は人生が酸っぱい(つらい)ものにならないように。

3は小銭が尽きないように。

4は大金が尽きないように。

5は変わらぬ幸福のために。

6は人生を楽しめるように。

7は健康でいられるように。

8は来年の日常が良い日々であるように。

9は友人の幸福と、穀物の実りのために。


日本にもおせち料理がありますが、同じように一品一品、一つずつの食材にも意味が込められています。季節の行事にはそうした願いの込められた食材を食べる風習があります。

めぐる季節に子供たちを思い、親を思い、祖父母を思い、恋人を思う。

その相手の幸せを願う気持ちは、遠く離れた国ですが似ているところがあるなと感じました。

伝統を大切に紡いでいくということはとても素敵なことですね。

今年のクリスマス、私も「Neunerlei」を参考にして家族にクリスマス料理を作ってみようと思います。

クリスマスディナー

2020年12月30日 (2020年12月30日最終更新)

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