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サムネイル画像:ヴェント&キューン マイセン特別セット(カーネーション)
ヴェント&キューンの工房のある場所は、ドイツ、ザクセン州グリュンハイニヘン。
チェコとの国境近く、エルツ山地を臨みます。
世界遺産にもなりましたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、古くからエルツ山地は鉱業地域であり、ザクセン州の経済を支えてきました。
そのため、その地域の木製玩具や民芸品は鉱夫をモチーフにしているものが多く、地域の有名なクリスマスマーケットで扱われているものも、くるみ割り人形、煙出し人形、クリスマスピラミッドなど鉱山をイメージするものが多いです。
元々銀の産地として有名でしたが、鉛、錫、鉄、コバルト、ニッケル、ウランなども採掘されていました。中でもコバルトはヨーロッパでトップシェアを誇る輸出品でした。
このコバルトというのは、色の名前でも聞いたことがあると思いますが、「コバルトブルー」のあの色味を出す原料で、陶磁器やガラス製品などに使用されていました。
ザクセンで有名なもの。その一つはマイセンです。
マイセンは西洋で初めて白磁器を作りました。それまで磁器と言えば中国や日本という東洋のもので、西洋ではとても高価なものだったようです。
収集家だったザクセンの王様が錬金術師に研究させ、1700年代初め、西洋で初めて白磁製法を解明させ、やっとの思いで作り上げた窯がマイセンです。
その白磁にエルツのコバルトを使って描かれた双剣はマイセンのブランドマークになっています。
今日、マイセンは世界でも有数の高級白磁ブランドとして知られていますね。
同じ地域で愛され続けているこの二つのブランドは、コラボ商品を出しています。
ドイツのヴェント&キューンから、こんなお話しを頂戴したので、皆様にご紹介したいと思います。
画像:ヴェント&キューン マイセン特別セット(カーネーション)
エクセレントな共同制作
ヴェント&キューンのクラフトマンシップとマイセン磁器工房の洗練性が出会うとき、特別なものが生まれます。
両工房は、職人技の熟練、品質への妥協なき追求、そして各々が宝として持つ膨大な作品見本帳によって結ばれています。花のモチーフへの愛情は、両社の歴史にも深く根ざしています。
創業者グレーテ・ヴェントは、伝説的なブロッサム・キンダーシリーズで花のモチーフを取り上げました。磁器工房では、磁器製タイルに描かれた「マイセンの花見本帳」が花の絵付けの重要性を物語っています。この歴史的な磁器製タイルには、36種類の花が芸術的に描かれており、今日の作品の手本となっています。
マイセン磁器工房の小鉢に描かれた最高級の花の絵と、ヴェント&キューンのフィリグリー細工の花の子は、2021年、2022年、2023年にザクセンの伝統的な2つの工房の協力の一環として制作された貴重な3つのセットの中でそれぞれ見ることができます。今年は、丘の上に咲く雪割草とそれに対応する小鉢で、このシリーズが完成しました。
格調高いテーブル装飾のために、上質で個性的な作品が欲しいというお客様のご要望に、今回もお応えします。エレガントにレイアウトされたテーブルの上で、ブロッサムキンダーと、繊細なおつまみを盛り付けることのできる小さな小鉢が、洗練されたアクセントを添えています。価値と高級感に対する最高の要求を持つ人々のために作られました。世界的に有名な青い双剣マークのすぐ下、磁器小鉢の裏側に製造年が描かれ、この高級感が強調されています。人形は、小鉢と共にエレガントな専用ギフトボックスに収められています。