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サムネイル画像:木製人形 ブロッサムキンダー サクラ
うららかな春、桜はご覧になりましたか?
桜といえば、日本では別れと出会いの季節の象徴でもありますね。
卒業や、入学、入社といった人生の節目の季節です。
幼いころは、桜は真下から見上げるのが好きでした。薄桃色の間から見える空は、青く澄んでとても高く感じました。
何度もジャンプを繰り返しては、届かない桜の花びらに触れようと躍起になったり、学生のころは、はらはらと舞い落ちる花びらを両掌で挟むようにキャッチしては恋を占ったりしました。
今は桜の枝に触れることもできるし、高い空はほんの少し近くに感じるけれど、桜の花を見ると、あの頃の少女だった自分が現れて、郷愁を感じます。
日本では4月に入学式を迎えますが、ドイツでは9月です。
そんなドイツには、小学1年生に体験できる、とっても素敵な風習があります。
コーン型(円錐形)のパッケージにペンやメモ帳などの筆記用具のほか、おいしいお菓子やちょっとしたサプライズを詰めたものを贈り、入学を祝うという習わしです。
地方によっては、学校が始まる数週間前から、まるで「木の実」のように学校の近くの木に吊り下げられることもあります。その場合は入学式の日に、ご家族や先生方と一緒に「収穫」を祝い、新入生にプレゼントされます。
左:木製人形 ブロッサムフレンズ スクールガール 右:木製人形 ブロッサムフレンズ スクールボーイ
そのプレゼントは、「シュールテューテ」と呼ばれています。
1800年代に、ザクセン州やテューリンゲン州の辺りで始まったものが、今はドイツ全土に広がりました。
目的は、新しい環境に送り出す子供たちの、不安や緊張を取るためだと言われています。
シュールテューテの中身は、そんな両親や先生たちの愛と優しさと、子供たちの希望がたくさん詰め込まれているのですね。
そんなプレゼントがあったら入学することがとても楽しみになりそうです。
皆さんが送りたい、シュールテューテの中身は何ですか?